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月別アーカイブ: 5月 2014
国家戦略特区での在留資格緩和 諮問会議が本格化
本日の大ニュースは、【国家戦略特区での在留資格緩和】に他ならないでしょう。 多くの報道機関やニュースサイトが大きく取り上げています。 東京圏、関西圏、福岡市などが今春から国家戦略特区として動き始め、今日から国家戦略特区諮問会議が始まりました。日本の入国管理規制はかなり厳しく、ビジネス目的が明確であっても、事前にオフィスの確保をしなければなりません。特区では事業計画を提出すれば数年間の在留資格が与えられるほどに緩和されます。日系ベンチャー企業で労働する場合の在留資格も緩和の方針です。 特に注目するべき緩和の検討内容として、「単純労働者の受け入れ」です。現状でも、当然実質的な単純労働者の在日外国人は沢山います。これらは、外国人研修制度や技能実習制度の名目で労働しています。しかし、制度を都合よく解釈・利用して最低賃金に満たない給料で雇用されているケースも指摘されており、決して成熟した制度とは言い切れません。 日本には「高度人材ポイント制」というものがあります。通常は1つの在留資格に該当する活動のみが認められていますが、高度人材ポイント制を用いて認められれば同時に複数の活動が可能になります。雇われ研究者をやりながら事業経営もできる、といった具合です。学歴や職歴など様々な要素がポイントとして計算されます。ポイントが高くなればなるほど、在留に関する多くの特典が認められる制度です。裏を返せば、ポイントが低ければ制限が多いという事でもあります。 国家戦略特区では、こうした縛り制度が緩和される方針です。家事手伝いなどの専門性が低いとされる「単純労働者」も、特区では認められるそうです。外国人の雇用の拡大だけでなく、在日外国人の生活のあり方にまで作用する可能性さえあります。まだ検討段階ではありますが、経済効果が高いと認められた時の全国展開の布石として、積極的な緩和が期待できます。注目ですね。 ・・・と、言う訳で久々の会計宅配便ブログでした。